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降雪に伴う電気のトラブルについて

今週の大荒れの天気で、降雪に伴う電気のトラブルのお電話を多数いただいております。
その中で多く寄せられているトラブル、消雪ポンプ、衛星放送、電線の切断について説明をさせていただきます。
皆様の参考になれば幸いです。

【消雪ポンプの水が出ないのですが?】

最も多く寄せられている電話です。
ほとんどの場合は第二融雪と言う契約形態のために電力会社の設定で電気そのものを遮断している場合がほとんどです。
動力(三相)の業務用電力が多用される午後2時~3時、4時~5時の間の電気を止めて需要調整をする代わりに電気料金を安くする、と言う契約です。
元で電気を遮断しますので、手動にしても消雪ポンプは動きません。
電気Q&Aの「昼間、雪が降っているのに消雪パイプの水が出なくなりました。 」の項目でも紹介しております。)

それ以外のケースではスイッチが入っていなかった、バルブが閉まっていた、ポンプが故障していた、と言うケースがほとんどで、ポンプ設置業者様にお問い合わせいただいた方が迅速に対応できコストも安くなるケースがほとんどです。
但し、雪が降っていて手動にすると水が出るのに自動にすると停止する、と言う場合は降雪センサーかポンプ制御盤の電気系統の故障と言う場合がほとんどです。
そういったケースでは高橋電気までお問い合わせいただければ幸いです。

【衛星放送が受信できないのですが?エラーメッセージではアンテナの不良、コネクタ接続不良と出ている】

「アンテナの不良」「コネクタの接続不良」と出ているのはアンテナが電波を受信できていない際の共通のメッセージです。
アンテナが電波を受信できない原因としては

(1)アンテナそのものに着雪して電波を遮断している。
(2)衛星とアンテナの間、即ち大気中に障害物があって電波を遮断している。

この2つのケースが考えられます。
(1)のケースではアンテナの着雪を取り除けば問題ないのですが、受信できなくなるほどアンテナに着雪するケースでは、(2)のケースも併発している場合があります。
この「大気中の障害物」とは雪などなのですが、降雪していなくても厚い雲や水蒸気等が電波を遮断してしまうケースがあります。
特にデジタル放送は「映るか、映らないか」のALL or NOTHINGですので、少々の障害には強いのですが、アナログ放送で「映りが悪くなったけど見ることは出来る」と言う程度の電波では完全に受信できなくなってしまいます。
このケースでは天候が回復するのを待つ他には対処のしようがありません。

【外の電線が切れた】

電線の種類によって対応が変わってきます。

太い電線で三つ編みか黒の二本撚りの電線の場合は電気の引込み線です。
また、当然電気が切れますのですぐに電気の線だと分かるかと思います。
この場合は東北電力の停電受付、フリーダーヤル0120-175-366にお掛け下さい。
尚、電話は仙台のコールセンターに繋がりますので、そのつもりでお話下さい。

灰色の二本撚りの電線の場合はアナログの電話線です。
NTTの故障受付、113にお掛け下さい。

尚、実際にあったケースですが電線が切れているのに電気も電話も止まっていない、と言うお客様からのお問い合わせがありました。
現場に行って確認をすると確かにアナログ電話の引込み線だったのですが、そのお客様は光電話にしていたのでアナログ電話の配線が切れても電話が使えたのです。
ここで「光電話なのに何故アナログ電話の引込み線が残っているのか」と言う疑問が出てきます。
更に詳しく聞いてみましたところ、お客様はホームエレベーターをご使用されているとのことでした。
ホームエレベーターにはトラブルコール用の電話がありますが、これらは停電時にも使用できるようにアナログ電話を設置します。
残っていたアナログ回線はホームエレベーターの専用線でした。
電話線が切れるほどの降雪では停電が発生することも考えられますので、電話線が切れた状態でエレベーターを使用することはお控え下さい。
停電して動かなくなっても連絡を取る手段がなくなってしまいます。

投稿日:2009 年 12 月 19 日